鯉のぼりの吹き流しの色には意味があった?端午の節句のお話
2017/04/03
五月五日は端午の節句。男の子の居る家庭では、鯉のぼりや武者人形を飾り、ちまきや柏餅を食べます。邪気を祓い、子どもが元気に育つようにと祈願するためなんですね。
今回は、鯉のぼりの吹き流しに着いている色についてお伝えします。
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鯉のぼりの吹き流しの色の意味はこちら
吹き流しとは、鯉のぼりのお父さん鯉の真上にありますが、色が付いているのはご存知でしたか?
その色は、青・赤・黄・白・黒の五色で陰陽五行説の五行を表していて、邪気を祓う力があるんだとか。
また、龍は吹き流しが嫌いらしく、鯉を食べようと思っても近づくことができないため、鯉のぼりには吹き流しが付いているんだとか。
ちなみに、竿の先端に付いているのは籠玉、その下にあるのは矢車。神を招くと同時に魔除けの効果があるんだとか。
鯉のぼり本体は、真鯉がお父さん、緋鯉がお母さん、その下に子鯉というのは誰でも知ってますよね。
では、鯉のぼりの歴史についてですが、世の中に初めて登場したのは江戸時代だといいます。
そのころは、武家の男の子の出世祈願という様相が濃くなり、鯉のぼりが起こりました。
武士の旗指物や吹き流しが元になっているらしくて、端午の節句のアイテムとしては、鯉のぼりが一番遅くに加えられたものということです。
端午の節句が男子の出世祈願と結びついた理由は、「菖蒲の節句」が「勝負の節句」や「尚武の節句」に置き換わっていったのではないかと言われています。
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端午の節句の由来はどこから?
端午の節句については、病気や災厄を祓う、中国の「重五(ちょうご)の節句」が起源といわれています。
そこに厄除けのために、よもぎや菖蒲を屋根に挿したり、菖蒲湯に入ったりしていた農家の田植え時期の行事が合わさったものです。
まとめ
鯉のぼりの吹き流しの色は五色で、邪気を祓うためのものである。
鯉のぼりは出世祈願として江戸時代に生まれたため、端午の節句のアイテムとしては新しめ。
端午の節句は、中国の「重五の節句」+農家の田植え時期の行事が融合してできたもの。
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