いかなごのくぎ煮。コウナゴやシラスとの違いを調べてみた
2017/03/12
いかなごっていう名前は聞いたことがあって、前から気になっていました。
有名なレシピが「いかなごのくぎ煮」とか。
「くぎ」って大工さんが金づちで打つ釘のことか?
それとも、釘と一緒に煮込むからおいしくなるのか?
おいしい以前に危ないだろ?とか想像してみたり。
まあ写真で見る限り、小魚を甘辛く煮た「佃煮」的なものであることは確かなのですが。
それでは、いってみましょう!
出典:http://kenkoukazoku.info/?p=2561
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いかなご、コウナゴ、シラスの違いについて
イカナゴ(学術的にカタカナ表記になる)
種目 スズキ目イカナゴ科
別名 コウナゴ カマスゴ カナギ
特徴 体調は細長く、腹びれがない。
小さいとき(3cm前後)はシンコ、成魚(15~25cm)になったものを関西で古背(ふるせ)、東北で女郎人(めろうど)、北海道で大女子(おおなご)などと呼ばれる。
幼魚は釜揚げ、くぎ煮、煮干しなどに、成魚は天ぷらにする。
はい、答えが出ていましたね。
いかなご=こうなご
だったのですね。
ちなみに、いかなごは漢字で書くと「玉筋魚」といいます(笑)
語源は、玉のように群れている、姿が筋のように見えるところからついたという説があります。
「いかなご」の語源は、「いかなる(魚の)子か?」から来ているという説があります。
ではお次、しらす。
調べたところ、「様々な魚の仔稚魚の総称」とあります。
では、シラスとしてお魚屋さんやスーパーに出回っているお魚は何なの?
シラス=イワシ(主にカタクチイワシ)の稚魚
ですね。
シラスの釜揚げ(茹でて水切りしたもの)なんかは有名ですね。
生シラスもおいしいですよね♪
お次は、いよいよいかなごのくぎ煮について。
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いかなごのくぎ煮は兵庫の春の風物詩である
毎年2月下旬になると、兵庫県ではいかなご漁が解禁になり、市場は新鮮ないかなごを求める客で賑わうそうです。各家庭でくぎ煮を作ることから、兵庫の春の風物詩となっているとのことです。
くぎ煮の名前の由来は、昭和30年代半ば頃に神戸市垂水漁協の組合長さんが、出来上がりをみて「さびて折れ曲がった釘」のようだと言ったことが「くぎ煮」の由来ということです(出典:http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/130305.html)。
秋の終わりから冬にかけて生まれた3~4ヶ月の稚魚は新子と呼ばれ、2月末から4月半ば頃の体長3cm前後のころが最高にうまいと言われています。
瀬戸内海では2月末~3月の早春が新子のシーズンです。新子を釜揚げせずに、生のまま佃煮にしたのが「いかなごのくぎ煮」です。
いかなごのくぎ煮は神戸から明石方面の名産です。大阪に住んでいても知らない人がいるくらいですから、兵庫県の名産品なんですね。
■いかなごのくぎ煮の材料
いかなご
砂糖(ざらめ)or 水あめ
醤油
しょうがの千切り
酒
みりん
【大雑把な説明なのであてにしないでくださいね】
調味料を熱してから、いかなごを少しずつ入れる。
このとき、箸を使うとグチャグチャになるので鍋のほうをゆする。
煮詰める。
ざるにあけて冷ます。
いかなごのくぎ煮のまとめ
いかなごのくぎ煮はいかがでしたでしょうか?
関西以北ではあまり馴染みがないとは思いますが、実はこうなごがいかなごと同じだったというのは驚きでしたね。
ただ、こうなごを家庭で佃煮にするという文化がないので、兵庫みたいに風物詩ではないのが残念ですね。
スーパーで売っているこうなご佃煮で我慢しますが、いつか関西在住の友人に「いかなごを買って送ってちょうだい!」と切り出すかも知れません。
いつかはいかなごを食べてやりたいなと思います!
以上です。
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