十三参りをする意味とは?服装は着物じゃなきゃ駄目?
2017/03/12
男女ともに数え年で13歳になったときにするお祝い、十三参り。
桜の季節に晴着を着てお参りに行く姿は、美しい日本の春の風景ですね。
もともと京都や大阪など関西で広く行われていて、七五三よりも盛んだと言われています。
関東でも徐々に十三参りに出かけるご家族が見られるようになってきました。
十三参りの意味は何か、時期はいつからかいつまでか、服装は着物が必須なのかをご説明いたしますね。
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十三参りをする意味は?
もともとは十三参りは女の子の行事でした。
数え年の十三歳は初めて生まれた年の干支を迎える年齢で、女の子の最初の厄年ともされていました。
十三参りは、「知恵もうで」や「知恵もらい」とも呼ばれ、3月13日に虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りをして災厄を祓い、知恵と福徳を授けてもらうという行事です。
虚空蔵菩薩とは

出典:http://www.butsuzou.com/jiten/koku.html
ご本尊の虚空蔵菩薩は、広大な宇宙のような無限の知恵と慈悲を持った菩薩といわれています。
虚空蔵菩薩は、知恵や知識、記憶という面でご利益があるため、多くの人々が信仰してきました。
十三参りの迎え方
いつ行けば良いの?
旧暦でいう3月13日なのですが、現在は新暦の4月13日を十三参りの日としていて、その前後の1ヶ月くらいにお参りに行くことが多いです。
3月13日~5月13日のあいだに行けば良いです。
どこで何をすればいいの?
虚空蔵菩薩を祀っている神社やお寺に参詣します。
いつもお参りしている神社やお寺に十三参りする人も増えているようです。
十三参りで特に有名なのは、京都嵐山にある法輪寺です。

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/kyonyanko_kyonezumi/59064725.html
法輪寺は、子どもに知恵が授かる「知恵もらいの寺」として知られています。
参詣の前に、半紙に自分の好きな漢字一文字(美、知、賢、剛など)を筆で書き、虚空蔵菩薩に奉納をして、加持祈祷をしてもらい終了となります。
実は、そのあとが十三参りでは一番重要なことが待ち構えているのです。
法輪寺では、参詣の帰り道、石段の参道を降りて渡月橋を渡り終えるまで振り返ってはいけないと言われています。
振り返ると、せっかく授かった知恵を落としてしまうという言い伝えがあるからです。
京都の子どもならば誰でもこの道を通るということです。
13歳というちょうど大人へのステップアップの時期、人生においても決して振り返るなという力強いメッセージなのかも知れませんね。
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大阪の太平寺では、十三参りで初めて自分が一生使う数珠を買う日とされていて、境内で「十三智菓」というお菓子を買って食べるという風習もあるそうです。
東京では、浅草の浅草寺(せんそうじ)に参詣する人が多いということです。
ただ、どこの神社やお寺でも、その場所を出るまでは後ろを振り返っちゃ駄目ですよ。
服装は着物じゃなきゃ駄目?

出典:http://blog.livedoor.jp/michiyo8104/archives/51370358.html
女の子は十三参りのとき、はじめて本裁ちの着物(大人仕立ての着物)を作り、肩上げをして参詣します。女の子でも袴姿は見かけます。初めてのお化粧も経験します。
もし、七五三で着た着物がまだ有るなら、大人仕立ての長襦袢に仕立て直すということもお考えになってはいかがでしょうか?
男の子は羽織袴姿が正装となります。
レンタルもありますので利用してみてはいかがでしょうか。
しかしながら、最近はそれほど厳密ではなくなってきています。
絶対に着物や袴姿でなくてはならないという訳ではありません。
ドレス、学校の制服で参詣する人も増えているようです。
心配でしたら、前の年に一度下見に行かれるのも良いでしょう^^
まとめ
十三参りは、
- 数えで13歳になった年
- 3月13日~5月13日の間に
- 虚空蔵菩薩かお近くの神社やお寺で
- 晴着か袴、もしくは制服を着て
- 筆で一文字書いて、参詣をする
- 出るまでは決して後ろを振り向かない
ということになります。
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