府中くらやみ祭りの日程と見どころ。昔は男女が暗闇で〇〇を?
2017/04/03
くらやみ祭りは、東京の古都である府中市の大國魂(おおくにたま)神社の例大祭です。
「武蔵国の総社」とも呼ばれている大國魂神社は、明治神宮・東京大神宮・日枝神社・靖国神社と並ぶ、位の高い「東京五社」の一つで、由緒正しく歴史と格式のある、まさに東京を代表する神社なんですって。
メインの行事が暗くなってから行われることで有名です。歴史は古く、徳川幕府の時代から行われているんですよ。
くらやみ祭りは、調べたところ「関東三大奇祭」のひとつとして数えられているというから驚きです(三大奇祭は諸説あり、割愛します)。
今回は、ゴールデンウィークのイベントに打って付けの「府中くらやみ祭り」をご紹介します。
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くらやみ祭りの日程と見どころについて
くらやみ祭りは毎年ゴールデンウィークの4月30日~5月6日の間に行われます。
4月30日には、身を清めるとともに、祭りに使うお清めの汐水を品川海上に汲みに行く品川海上禊祓式(汐盛り)に始まり、5月6日に神輿を本殿に返す鎮座祭(通称・おかえり)まで、府中の市街中心部は、連日連夜お祭りムード一色となります。
ずばり、見どころは5月4日と5日です。
では、その2日間のハイライトをさらってみましょう。
5月4日の見どころ
・萬燈大会 午後12時30分から2時
地元青年会が中心となって、毎年制作する萬燈の出来映えや萬燈を操る者の技、力強さを競い合う。
・太鼓の響宴 午後5時から6時
日本最大級を誇る大太鼓が神社大鳥居前に大集結!全身全霊を込めて打つ太鼓の音が府中の空に響き渡ります。
・山車の巡行 午後6時から9時
大鳥居前の旧甲州街道とけやき並木を中心として、山車が24台出て囃子を競演しながら巡行します。特に、提灯の明かりに灯された山車が夜の闇に映えて、幻想的な光景を楽しむことができますよ。
5月5日の見どころ
・御輿渡御 午後6時
くらやみ祭のメイン。花火の合図が出されると、6張りの大太鼓が打ち鳴らされ、くらやみ祭の最大の見どころの「おいで」と呼ばれる御輿渡御(おみこしとぎょ)が行われます。八基の御輿は威勢の良い担ぎ手と大太鼓に導かれ、本殿前お白州から御旅所まで渡御します。
他の日の行事
5月1日朝
祈晴祭
大祭中の安全と、「頼むから雨降らないでね!降るなら他の日にして」と祈る祭典。
5月2日夜
御鏡磨式
御輿に付ける鏡8枚をお塩で磨き清める儀式でしたが、現在は磨いた後本殿に納めるとのこと。鏡というのは、自分の姿だけじゃなく、自分の心まで映し出すものだから鏡を磨くことによって、自分の心も磨かれるということが目的です。
昔は、御輿に乗せた鏡を叩いて音を出して、魔を祓ったとのこと。魔除けに使用する鏡をお祭りの前に清めるのは欠かせない神事なのでそうです。
5月3日夜
山車の競演
けやき並木に山車8台が集結し、はやし立てる。
競馬式(こまくらべ)
旧甲州街道を一之駒から六之駒の馬6頭に騎手が乗って、150mほどの距離をゆっくり3往復する。
武蔵国府の時代、駿馬を朝廷に献上するために、良馬を選定する儀式が由来だそうです。
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府中くらやみ祭りへのアクセス
【電車で行く場合】
京王線 府中駅から徒歩5分
JR・南武線・武蔵野線 府中本町駅から徒歩5分
【車で行く場合】
中央高速 国立府中ICから10分 or 調布ICから15分。
※お祭り期間中は交通規制が厳しいため、土地勘に詳しい人以外は公共交通機関を使ったほうが良いです。
まとめ
くらやみ祭りについて、見どころを簡潔にご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
暗闇という言葉の響きからして、何やら怪しいことを想像した方もおられるかと思います。
実はこのくらやみ祭り、遥か昔には、祭りの期間だけ男女参拝客が暗闇の中で自由に交わることが許されたという記述も確認しております。昔に生まれてたら良かったですね(違うかw)。
だから暗闇なのか!と納得してしまいそうですが、現在のくらやみ祭りはいたって健全なお祭りですので安心して足を運んでいただけたらと思います。
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