お盆玉はお盆の新常識?新しいお盆の風習なのか?
2017/04/03
お盆の季節、ご先祖様の里帰りをお迎えするため、お盆休暇を利用して田舎に帰省する方々も多いことでしょう。
遠く離れて生活している子供たちやお孫さん達に久しぶりに会うおじいちゃんおばあちゃんは、ここぞとばかりにお小遣いを準備しているものです。
最近ジワジワと、お盆の時にあげるお小遣いのことを「お盆玉」と呼ぶようになっています。
まだまだ聞きなれない「お盆玉」ですが、これから定着する言葉なのかちょっと気になります。
スポンサーリンク
昔からあったお盆玉に新しい風習をとりいれたお盆玉袋
ご先祖様に感謝し、心を寄せ合う大切な行事として、各地域ごとにさまざまなお盆の形があるようですが、お盆玉は東北の一部地域で発生したと言われています。
江戸時代、主人が盆休みに田舎へ帰省する奉公人へ、新しい衣類や下駄などを持たせていた風習が、山形県の一部地域ではお小遣いを持たすようになり、それがお盆玉に変化していったようです。
一部の地域で始まった風習なので、一般的にはまだまだお盆玉の存在は知られていませんでしたが、近年、そのお盆玉を普及させるべく、山梨県のマルアイという会社がお盆玉袋を販売しはじめました。登録商標にもなっているそうですよ。
お盆玉袋は、通常のポチ袋とは違って、お盆や夏を演出するかわいいデザインで人気があるようです。
カラフルな花火や涼しげな金魚やペンギンのイラスト、夏野菜のポップなイラストのお盆玉袋もあって、普段のお小遣いよりちょっとスペシャル感も出ますね。
お孫さんがいるシニア層にとっては出費もかさむ時期ですが、現金をそのまま渡すよりもお盆玉袋に入れて渡す方が、作法としても良い印象ですよね。
スポンサーリンク
お盆玉だけじゃない、お盆料理にも新風習?お盆の新しいおもてなし
お盆玉は、一部の地域にあった風習が全国区になったことで話題になりましたが、一般的に夏の習慣としては馴染みのないお盆玉。
お盆玉という言葉そのものを初めて聞く方も多いと思いますが、時代が変わればお盆も変わる・・。
お正月の定番料理といえばおせち料理ですが、なんと「お盆おせち」というものも登場しました。
おせち料理の夏版、お盆版と言ったところでしょうか。
親族が集まるお盆に食べてもらう料理として登場したお盆おせちですが、メニューも子供向けに肉団子やエビ、大人向けにはお酒に合うサーモンなど、子供から大人まで楽しめる料理がおせちのように重箱に詰め込まれているのが特徴です。
集まった親族や来客をもてなす女性陣は、忙しく料理の準備や後片付けなど、お盆中ゆっくり過ごせることなんてないですよね。
そんな時、みんなと一緒に食卓を囲み、久しぶりに顔を合わせひとときの会話に、お盆おせちはかなり重宝しそうです。
夏の新しいお盆のスタイルを上手に利用したいですね。
まとめ
お盆玉とは夏版のお年玉のことと分かったと思います。
お盆玉は、久しぶりに会うお孫さんにお小遣いをあげたいシニア世代に向けた言葉として、これから認知度も高くなるかもしれません。
お盆玉に興味がある方はぜひ今年のお盆からお盆玉袋を使ってみませんか?
お近くの100円ショップやショッピングセンターにお盆玉袋がなければ、郵便局でも取り扱っているようです。
季節を感じながら年中行事を大切に想う日本人だからこそ発想することがたくさんあると思いますが、相手を慈しむ気持ちがお盆玉という形になったかもしれませんね。
何より、お盆玉をもらったお孫さんやお子さんの笑顔が見れる瞬間になりそうです。
スポンサーリンク